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【質問集】医療業界への転職の際に面接で聞かれること

これから医療業界への転職を考えている方は、事前に面接の準備をしておく必要があります。しっかりと面接の準備をしておけば、病院やクリニックの採用担当者に好印象を与えられます。

ただ、面接でいったい何を聞かれるのかわからず、手をこまねいている方もいるのではないでしょうか。そこで、医療業界に転職する際の面接で聞かれやすい質問と、その回答例をまとめました。質問に対してスムーズに回答できるように、ぜひとも質問集を参考にしてみてください

病院とクリニックの違いはベッド数

医療機関は主に病院とクリニック(診療所)に分けられます。どちらも同じ医療機関ですが、実は決定的な違いがあります。それは入院患者向けのベッド数です。ベッド数が最低でも20以上ある医療機関が病院で、ベッドがないか19以下の場合はクリニックに該当します。

病院での面接と仕事内容

病院では医師・看護師・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師・医療事務員・調理師など、医療に関するさまざまな職業の人が働いています。

医師の仕事は、患者を診察して治療することです。また、看護師は、医師の業務を全体的にサポートするのが仕事です。

病院の面接では、志望動機・転職理由・経歴・スキル・長所・短所などがよく聞かれます。

短くまとめたエピソードをまじえながら、できる限りポジティブに伝えると好印象を与えられます。

クリニックでの面接と仕事内容

病院と同様にクリニックも医師や看護師などが働いていますが、規模がそれほど大きくないので病院よりも採用人数や職種が限られます。

また、クリニックごとに働く環境が大きく異なるのが特徴です。たとえばスタッフの年齢層や、1日の患者数などが違います。

このようなクリニックの性質上、面接では「30代のスタッフがメインですが気になりませんか」や「子どもの急病などで他のスタッフが休む場合、代理出勤に抵抗はありませんか」など、かなり具体的な質問をされる場合があります。

医療業界の面接準備

一言に医療業界といっても幅広いですから、事前にしっかりと面接の準備をしておく必要があります。

どんな医療機関なのかをネットで調べたり、面接の回答を考えたりなどです。準備万端で面接に臨むようにしましょう。

希望先の情報を集める

希望する医療機関の情報を集めることは面接の対策になりますし、採用後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも重要です。

今はネットを使えば、希望先の情報が簡単に集められます。

まずは希望先の求人内容を詳細まで確認します。仕事内容はもちろんですが、給与・待遇・勤務シフト・必要資格などを余すところなくチェックします。

何か気になる点がある場合は、逆質問を求められたときのために聞きたいことを整理しておきましょう。

また、院長のあいさつや掲げている方針なども確認し、どんな医療機関なのかをよく知ってから求人に応募しましょう。

質問に対する回答準備とシミュレーション

何も準備しないまま面接に臨むのは無謀ですから、質問に対する回答準備とシミュレーションをしておきましょう。

まず採用担当者からの質問を想定し、その回答を準備しておきます。もしも良い回答が瞬時に出ない場合は、ノートなどに考えていることを書き出してみてください。その内容を見て文章を作るとまとまりやすいです。

また、家族などに採用担当者役を演じてもらい、面接のシミュレーションをしておくと本番に活きます。

人前で実際に話すと想像以上に緊張しますから、その緊張感に少しでも慣れておくことが大切です。

身だしなみと持ち物を事前にチェック

採用担当者は就職希望者の身だしなみを見ていますから、 減点されないように気を配る必要があります。

もしも希望先からの指定がある場合はそれに従ってください。ない場合は一般的なスーツかオフィスカジュアルです。

また、必要な持ち物は、書類が入る大きさのバッグ、履歴書や職務経歴書、筆記用具、スマホ、財布、ハンカチ、持参を求められている資格証明証などです。事前に持ち物リストを作成しておき、チェックしながら準備すると忘れません。  

想定問答と回答の例文

医療業界への転職で想定される問答を、回答の例文とともに紹介します。事前に質問を想定しておけば、本番で自信を持ってスムーズに回答できます。採用担当者に好印象を与えられますので、事前にさまざまな質問の回答を考えておきましょう。 

自己紹介・自己PR

自己紹介・自己PRは、医療業界に限らずどの業界の面接でも回答を求められます。

自分がどんな人で何が強みなのかを、簡潔かつポジティブに伝えるのがポイントです。面接の最初に聞かれることが多いので、第一印象が良くなるような回答を意識しましょう。

自己紹介

自己紹介では、氏名・経歴・志望理由を短くまとめて伝えます。最初の質問ですから、長く話すのは好ましくありません。できれば4つ以下の文章でまとめてください。

「○○○○と申します。前職の○○病院には〇年間勤務していました。今後はさらに専門分野に特化した医療スキルを向上させたいと考え、専門医療に特化した方針の御院を志望いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします」

 経歴や志望理由はあとで質問されるので、自己紹介では軽く触れる程度にとどめておきましょう。

職務経歴

職務経歴を話すときは、時系列でどこで何をしていたのかを簡潔に伝えます。ただし、転職回数が多い場合は、一部の職歴を省いても特に問題ありません。考え方が変わった職場や、直前の職歴をメインに伝えましょう。

与えられていた役職や身についたスキルなどもまじえて話すと効果的です。

 「1年目は総合病院の外科に5年間勤務しました。そのあと系列病院の外科に転職し、今年で5年目です。経験とスキルを高く評価していただき、グループのリーダーを任されています。急性期病院ですので、迅速かつ正確な対応を常に意識しながら仕事をしています」

自身の性格

面接で自身の性格を伝える際は、その性格が業務に活きたエピソードをまじえると好印象を与えるのに効果的です。なぜなら、具体的なエピソードをまじえることで、自身の性格を裏付けられるからです。

 「私は誰とでも明るく接することができる性格です。人との壁を一切作らないので、患者さんとも頻繁にコミュニケーションを取ります。その結果、患者さんが看護師に要望を言いやすい雰囲気を自然と作ることができました。この性格を武器に御院にも貢献していきたいです」  

自身の長所と短所

長所はありのままを話せば良いですが、短所は一工夫する必要があります。単に短所を話して終わったら、悪い印象を与えかねません。

短所をどうカバーしているのかなど、ポジティブな面を付け加えることで悪い印象を抑えられます。 

「私は他人と比べてやや作業が遅いところが短所ですが、その代わりにミスが少ないのが長所です。医療の仕事は正確さが第一だと考えていますので、ミスをしないことには自信があります。御院の安全に対する意識が非常に高いことに共感し、私の長所が活きるのではないかと思い応募しました」

転職理由

 転職理由については、医療業界に限らず中途採用の希望者が必ず聞かれる質問です。

前職に対して不満に感じた部分はなるべく控えめにし、スキルアップやキャリアアップなどポジティブな言葉を入れて伝えるのがおすすめです。

なぜ前職を辞めたのか 

前職を辞めた理由を、転職の動機につなげるのが最も理想的です。単に不満が募ったから辞めたという理由では、採用担当者に「また辞めるかも」と思われかねません。全体的にポジティブな印象になるように心がけましょう。

「前職は店舗で5年間ほど販売の仕事をしていました。仕事にはそれなりにやりがいを感じていましたが、より人のためになる専門的な仕事をしたいと考え前職を辞めました。医療事務の仕事が今の自分にぴったりだと思い、御院の求人に応募いたしました」 

転職回数が多い理由

転職回数が多い場合、採用担当者は「ここでも長続きしないのでは」という先入観があります。

採用担当者に安心してもらえるように、長く働く気持ちがあることをはっきり伝えてください。

「スキルアップや家族の事情で、結果的に転職回数が多くなりました。20代の頃は早くスキルアップしたくて、魅力的なクリニックに何度か転職しました。その後は親の介護が必要になったため、負担の軽い仕事に転職しています。ですが、親がリハビリを終えて介護の必要がなくなったので、今は腰を据えてじっくり働きたいと考えています」

前職での問題を解決するためにどんなことをしたのか

希望者の問題解決能力を探るための質問です。職場で直面した問題、解決するための行動、行動の結果をそれぞれわかりやすく話しましょう。

「前職ではスタッフ不足の問題に直面しました。スタッフ不足で一人一人の負担が重くなり、職場の雰囲気はお世辞にも良いとはいえなかったです。そこで、私は少ない労力でも同じ成果が得られるように、業務の効率化をおこないました。ITサービスの活用や不要な業務の削減などです。その結果、スタッフが増えるまでの苦しい期間を何とか乗り越えることができました」  

良好な人間関係を保つために意識していること

職場の人間関係になじめなくて退職する人は少なくないため、普段から意識していることについて希望者に質問する場合があります。具体例をまじえて話すと、意識していることが伝わりやすいです。 

「新人もベテランも関係なく、あいさつや気配りを意識しながら働いています。出勤時のあいさつを忘れないことで、勤務中も気軽にコミュニケーションが取れます。また、新人が困っている時は積極的に声をかけるなど、一つのチームで仕事をすることを心がけています」

転職で最優先していること

希望者の本音を引き出すための質問です。それまでの発言と矛盾しないように気をつけましょう。

たとえば、志望動機が「スキルアップのため」と言っていたのに、ここで「報酬が高いこと」と答えてしまうと一貫性がありません。あらかじめ優先順位をつけておくのがおすすめです。

「私が転職で最優先しているのは自身のスキルアップです。御院は資格取得支援制度が充実しているため、希望に合っていると思いました。働きながら成長できる環境に、とても魅力を感じています」

転職で絶対に妥協できないこと

この質問も希望者の本心を探るのが目的の質問です。自身の信念や仕事に取り組む姿勢が伝わる回答が理想的です。

これまでの発言との一貫性を考慮しつつ、意思をはっきりと伝えましょう。

「私が転職で妥協できないのは、地域医療に対する力の入れ具合です。今後は地域医療が重要になると考えて転職を決意しました。御院は地域医療支援センターを開設するなど、地域医療に注力しています。私もその一翼を担いたいと思い、御院を志望いたしました」

他にも希望している病院はありますか 

 採用されたい一心で「他は希望していません」と嘘をついてしまう人がいますが、それは得策ではありません。

もしも嘘をついていたことがあとから発覚した場合、採用する側からの信頼を失ってしまう恐れがあります。

採用する側は希望者の転職活動の予定を知りたくて質問しているため、他も希望している場合はその事実を正直に伝えましょう。

 「御院の他に外科のクリニックを1件希望しています。ただ、そこ以外に他の希望はありません」 

他院の選考状況について 

前項と同様で、希望者の転職活動の状況を正確に把握するための質問です。現在の選考状況がどうなっているのかを簡単に伝えましょう。

あくまで確認ですから、わざわざ詳細な情報を伝える必要はありません。他院の選考状況を正確に伝えることで、採用スケジュールを調整してもらいやすくなります。

「現在は整形外科のクリニックを1件、総合病院を1件選考されている状況です。整形外科は来週初めに最終面接で、総合病院は一次面接の結果を待っているところです」

志望動機

志望動機は希望先の理念や強みへの共感を示しつつ、なぜその医療機関で働きたいのか明確な意思を伝えることが重要です。

また、これまで培ってきた経験と技術がどのように活かせるのかも、同時にアピールすると良いでしょう。 

志望理由

なぜ希望先の医療機関への応募を決めたのか、その流れを説明しながら理由を伝えるのが理想的です。また、自身の経験と技術で職場にどのような貢献ができるのかも付け加えましょう。

「新卒以降は地元のクリニックで5年間働きましたが、さらなるスキルアップを目指して御院を志望いたしました。御院は手厚い医療が特徴で、急性期はもちろんリハビリや訪問医療にも積極的だからです。それらの現場で働くことで、今以上にスキルアップできるのではないかと考えました。クリニックでの経験を活かし、御院に貢献したいと思っています」   

なぜ医療業界に興味を持ったか

他業界から医療業界に転職する場合は、なぜ医療業界に転職したいのかを質問されることが多いです。きっかけのエピソードをまじえながら、医療業界に興味を持った理由を簡潔に伝えましょう。

「私が小学生のときに病気で入院したのですが、医師や看護師の方の誰もが笑顔で優しく接してくれました。それが私にとっての励みになり、退院するまで頑張れました。私も患者さんを支える人間になりたいと思い、医療業界で働くことを決意しました」  

新しい職場で取り組んでみたいこと

入職後の具体的なビジョンを探るための質問です。何を伝えるかは自由ですが、希望先のリサーチが不足していると的外れな回答になりかねません。しっかりとリサーチしたうえで回答を用意しておきましょう。

「今はまだ未熟者ですが、将来的には介護施設を運営したいと思っています。御社は介護施設の独立支援に力を入れていると知ったので、サポートを受けながら施設運営のノウハウを学びたいと考えています。学びながら御社の事業に貢献していきたいです」

業務・技術・経験について

志望理由と同じぐらいよく質問されるのが、業務・技術・経験についてです。

採用する側は、これらの質問から希望者の実力を確認しようとしています。自分の長所や強みをわかってもらえるように、体験談をまじえながら話しましょう。  

パソコンスキルの有無

今は他業界と同じように医療業界もデジタル化が進んでいるため、パソコンスキルがあるのは強みです。パソコンスキルがある場合は、具体的に何ができるのかを伝えましょう。

「前職が事務職でしたから、一通りのパソコンスキルは身につけています。基本的な文書作成や表計算が可能です。また、さまざまなアプリケーションを有効活用し、事務作業を全体的に効率化して作業負担を軽くすることも得意です。今まで培ってきたパソコンスキルを業務に活かしていきたいです」  

これまでの職場での成功・失敗について 

成功や失敗に関して質問するのは、問題解決能力やコミュニケーション能力などを知るためです。もしも失敗について話す場合は、失敗が成功の糧になった体験談がおすすめです。それならポジティブな印象が与えられます。  

「前職でまだ新人だったころに一人で問題を抱え込みすぎて集中力を欠き、ミスを繰り返したことがありました。早く一人前になりたくて焦っていたのが原因です。失敗を反省し、今では素直に仲間を頼るようにしています。一個人ではなくチームで医療に取り組む感覚を身につき視野が広がりました」

マネジメント経験の有無

医療業界で数年働いている場合は、マネジメント経験の有無を質問されることがあります。チームのリーダーを務めたり、新人を育成した経験などを知りたいからです。 経験がある場合は、エピソードを具体的に話しましょう。

「前職では新人の育成を担当していました。業界未経験者が少なくなかったので業務の内容をまとめたマニュアルを作成し、丁寧な指導を心がけました。また、なるべく早く経験を積ませるため実践の中で教えてくスタイルをとったのですが、新人の成長が早いと周りから高く評価していただきました」

仕事で一番大切にしているのは何か

希望者の仕事に対する考え方や姿勢を知るための質問です。変に取り繕っても意味がないので、本心を正直に話しましょう。

「看護の仕事で一番大切にしているのは平常心です。私が心を乱してしまったら、適切な看護ができなくなります。看護の仕事は患者さんの健康に直接影響しますから、どんなときでも関係なく自身の力を最大限発揮しないといけません。看護の仕事にトラブルはつきものですが、慌てず騒がず平常心で対処することをいつも心がけています」  

今後のキャリア形成について

今より少し先の将来についてどう考えているのかを問う狙いがあります。何も考えていないと印象が悪いので、身につけたいスキルや就きたい役職を具体的に回答するのがおすすめです。

「介護の業務はまだ未経験ですから、まずは介護福祉士の資格を取得するのが最初の目標です。退職するまで介護業界に身を置きたいと考えていますので、ゆくゆくはケアマネージャーや介護支援専門員になるのが最終的な目標です。険しい道のりだと思いますが、壁を一つ一つ乗り越えていきたいです」

医療業界で気になっている話題について  

 医療業界に対する関心度の高さと着眼点を知るための質問です。実際に医療業界の話題やニュースを調べ、気になったことを採用担当者に伝えましょう。

「今最も気になっている話題は、オンライン診療の普及についてです。来院しないので患者さんの負担が軽減されますが、それは病院側も同様です。負担が軽減されれば、医療従事者の人手が不足している問題の解決にもつながります。ただ、まだ導入している医療機関が少ないため、これからどうなっていくのか動向に注目しています」 

労働条件・勤務体制 

労働条件や勤務体制に関する質問は、本音を伝えないと採用後に後悔する可能性があります。

面接の印象を良くしたくて本音を隠すのはやめましょう。ただ、募集要項に反する回答はおかしいですから、面接前に募集要項を隅から隅まで確認しておいてください。  

希望する条件

希望する条件や自身の家庭の事情は、隠すことなく伝えるのがお互いのためです。事情を隠して我慢しながら働いても長続きしません。言いにくいかもしれませんが、しっかり伝えることが大事です。

「介護を必要とする母と同居しているため、急な残業には対応できない可能性が高いです。ただ、もしシフトを組む段階で人手が不足するとわかっている場合は、前もって言っていただければシフトの変更に柔軟に対応させていただきます。その場合は母の介護を他の家族に頼むので問題ありません」  

夜勤は可能ですか

夜勤ができるスタッフは貴重ですから、可能かどうか質問されるケースはめずらしくありません。夜勤に入れるかどうか、自身の家庭の事情やライフスタイルを軸に回答します。もしも夜勤に入れない場合は、いつなら働けるのかを伝えましょう。

「夜はまだ小さい子どもの面倒を見なければいけないため、申し訳ありませんが夜勤に入るのは難しいです。ただ、日中は子どもを保育園に預けるので、平日の日中なら問題なくシフトに入れます」   

転居は可能か

転居をともなった異動がある医療機関は、面接で転居は可能なのかを質問されることがあります。転居が問題ないか自問自答し、採用担当者に正直に自分の意思を伝えましょう。

「私は住む場所にはまったくこだわりがないため、転居をともなった異動も特に問題ありません。むしろいろいろな場所で医療に携わりたいと考えています。 ただ、今はまだ独身ですが、結婚したら事情が変わる可能性があります。その場合は改めてご相談させてください」 

勤務開始日

新しいスタッフを迎え入れるには、それなりの準備が必要です。いつ現職を辞めていつから働けるのか、勤務開始日の希望を伝えましょう。もしも先が見通せない場合は、とりあえず目安でも構いません。 

 「7月15日が現職の最終勤務日ですが、そのあとは実家に帰省して休暇を取る予定です。そのため、勤務開始日は8月1日以降を希望します」 

 「現職の引き継ぎに少し時間がかかりそうなので、最終勤務日は3月下旬ごろを予定しています。遅くとも4月からは働ける目安です」 

逆質問

面接の終盤に「○○さんから何か質問はありますか?」と、逆質問を促されることがあります。

そこで何も質問をしないと積極性に欠けると判断されかねないため、最低1つは質問を用意しておきましょう。業務内容や勤務体制などの不明な点を質問するのが一般的です。   

意欲やスキルを伝える

意欲やスキルに関した逆質問は、自身の積極性をアピールするのに効果的です。少し踏み込んだ内容の質問をしてみるのも悪くありません。内定が出ると仮定して、キャリアのことや事前準備に関する質問をしてみましょう。

 「いずれはリーダー職に就きたいと思っているのですが、昇進するまでにはどれぐらいの期間がかかるのでしょうか。また、昇進に必要なスキルについてもよろしければ教えてください」 

 「御院で活躍するためには、事前にどのような勉強をしておくと良いのでしょうか」  

職場について

医療業界は一つのチームで業務にあたることが多いので、職場について気になる点は面接の段階で質問しておくのがおすすめです。自分にとって気持ち良く働ける職場なのか、質問に対する回答を参考に判断しましょう。 

「職場の平均年齢は何歳ぐらいでしょうか。また、男女比についても教えていただけると幸いです」

 「どのような患者さんが多く来院するのでしょうか。また、患者さんと接するうえで何か気を付けることがあればそれも教えていただけないでしょうか」

医療業界の面接を成功させるポイント

医療業界の面接を成功させるために、意識しておきたいポイントが2つあります。

それはコミュニケーション能力のアピールと専門用語の勉強です。どちらも面接の成功には欠かせませんので、面接前にしっかりと対策をしておきましょう。  

コミュニケーション能力のアピール

前項でも触れましたが医療業務はチームワークが大切ですから、コミュニケーション能力をアピールすることは非常に重要です。いくら医療業務の能力が高くても、チームワークを乱してしまう人はなかなか受け入れてもらえません。

困ったときは素直に仲間を頼れる、患者さんを含めどんな人とも分け隔てなく話せる、報連相(報告・連絡・相談)を欠かさないなど、面接ではコミュニケーション能力のアピールを忘れないようにしましょう。

専門用語を勉強しておく

他業界から医療業界に転職する場合は、まず専門用語を勉強しておくことが大前提です。

専門用語を知らないのは仕方ありませんが、そのまま面接に臨むのはよくありません。わからない専門用語は、ネットなどを有効活用してあらかじめ勉強しておきましょう。

もしも面接で勉強不足だと知られたら、採用される可能性は低くなります。

全部の専門用語を調べ尽くすのは難しいですが、医療業界でよく使われる専門用語は勉強しておくのが基本です。  

まとめ

医療業界への転職の際に面接で聞かれることを、項目ごとに分けて回答例とともに紹介しました。

採用担当者から投げかけられた質問に対してスムーズに回答するには、回答をあらかじめ準備しておく必要があります。

何も考えていないといざというときにしどろもどろになってしまいますので、今回紹介した質問集を参考にさまざまな回答を事前に考えておきましょう。

特に志望理由・職務経歴・業務・スキル・経験などはよく質問されますから、よどみなく回答できるように何度もトレーニングしておくのがおすすめです。

ただ、採用担当者に良い印象を与えたいがために、思ってもいない嘘をつくのはやめましょう。

嘘をつくとあとで矛盾が生じたり、働き始めてから後悔しかねません。自身の考えや本音を、具体的なエピソードをまじえながら簡潔に伝えるのが理想的な回答です。

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